普通の文房具店ではありません

いつもお世話になっております。渋谷宮益坂のつばめやです。

「普通の文房具店じゃない」ってどういうこと?という声が聞こえて来そうですね。

実は弊社はちょっと変わった文具店ですので、その説明だけさせていただきます。

つばめやは、渋谷駅から徒歩一分(宮益坂の下から三軒目のビル)という立地もあってか、「渋谷 文房具店」という検索をされて、よく急ぎのお問い合わせをいただきます。
「コピー用紙がすぐ欲しいのですが!」 「ボールペンの替芯、置いてますか?」などなど、必要な文具が急に切れてしまって、お困りの様子でお電話をいただくことがとても多いです。

しかし、弊社つばめやはもう20年近く前に路面の店をたたみまして、現在は通販のみで商売をしている、ちょっと変わった文具店なのです。つまり、文具の在庫はほとんどしておりません。(お客様カウンターはありますので、お取り寄せ注文やゴム印などの別注品は以前と同じように承っております。)
ただ例外的に、創業当時より「日本法令の渋谷法令センター」ということで、メーカーさんからもお客様からも頼りにしていただいている関係で、法令様式の商いだけは店頭にも在庫を置きまして、以前と同じように営業しております。

でも、なぜお店を閉めてしまったのか?

実は20年ほど前に、つばめや店舗から50mほどの並びに、オフィス・デポが突然オープンしたのです。オフィス・デポというのは、泣く子も黙るアメリカの文具量販店ですね。お店の広さもつばめやの何倍もあります。

オフィス・デポ
(※これはアメリカの店舗です)

広い店内に、豊富な品揃え(オフィス家具まで揃ってましたから!)、そして極めつけは価格です。つばめやは昔ながらの文具店ですから、基本は定価販売(5%のクーポンをバックしておりましたが)です。オフィス・デポは20%~30%引きは当たり前!の世界でエブリデイロープライスですから、敵うわけがありません。それでも一部の昔からのお得意様は相変わらずつばめやで買い続けてくださいましたが、店頭の売り上げは徐々に下がっていきます。

結局、1年ほどしてつばめやの経営陣は、お店の撤退を決めました。ギリギリのタイミングでしたが、完全に息の音を止められる前に、自ら身を引いたのです。

渋谷の一等地にありながら、店頭販売をやめてしまった!それにはもうひとつ理由があります。

それは、アスクルが出てきて以来、朝に注文すれば、夕方には届くという流通革命が起き、お店で在庫をする必要が、ほぼなくなってしまったからなのです。お客様にとっても、毎回わざわざ買いに行くのではなく、ファックスやネットでオーダーするだけでオフィスまで届けてくれる方が便利ですし。
つばめや自身もアスクルの代理店事業を始めておりましたから、これは身を持って痛感したことであります。時代は確実に動いていました。ということで、これからの企業のお客様向けのオフィスサプライは、アスクルなどの通販に一本化しようと決断するに至ったのです。

そんなわけで、つばめやは文房具屋ではあるのですが、一般文房具の在庫はしておりません。
その点、あしからずご承知おきくださいませ。m(_ _)m

まとめますと、メインで営業・販売しておりますのは、前述いたしましたアスクル日本法令商品の店頭小売りおよびネットショップ名入れペンを中心としたノベルティグッズ作成オリジナルの落款風スタンプ「筆彦」機密文書リサイクル処理サービス、となります。また、店頭ではお取り寄せ(出荷ロットがいろいろですが)でよろしければ、ほぼすべての文具メーカーの商品を承っておりますほか、ゴム印やシャチハタなどの別注品につきましても路面店時代と同じように受注いたしております。

一般の文具店さんのような、楽しくワクワクするような文房具の品揃えはございませんが、上記のような用件がございましたら、ぜひぜひつばめやへご用命くださいませ。
長々と説明をお聴きいただき、ありがとうございました。

あ、超お急ぎで渋谷の文具店を検索していらっしゃったお客様、スミマセン!うちの説明なんてどうでもいいですよね。つばめやの近く=渋谷駅周辺で文具店をお急ぎでしたら、渋谷ロフトさんが近いです。その他の路面の文具店さんは、うちを含めてほとんど無くなってしまいました。寂しいものです。


※後日談があります。つばめやの実店舗を閉店に追いやったオフィス・デポは、その後数年して日本から撤退しました。一体うちは何のためにお店を閉めたのか、、、このニュースを知ったときは、してやったりと思ったり、でもやはり悔しかったり、大変複雑な気分だったことを覚えています。

宮益坂のつばめや看板